「うちの犬がしょっちゅうしっぽを追いかけて回っているけど、これって大丈夫?」答えは「状況による」です!実は犬がしっぽを追いかける行動には、全く心配いらないケースと、すぐに対処が必要なケースの2パターンがあります。子犬の場合は単なる好奇心や遊びの一環として行うことが多いですが、成犬が頻繁に行う場合はストレスや病気のサインかもしれません。私の飼い犬「ポチ」も3歳の時に急にしっぽ追いかけを始め、動物病院で診てもらったら肛門腺に炎症があることが判明しました。この記事では、犬の行動学を10年研究してきた私が、しっぽ追いかけの5つの主な原因と、今日から実践できる対処法を詳しく解説します。愛犬の健康を守るために、ぜひ最後まで読んでくださいね!
E.g. :犬を失った悲しみが人間以上に深い7つの理由
- 1、犬はなぜ自分のしっぽを追いかけるのか?
- 2、しっぽ追いかけの5つの危険サイン
- 3、どう対処すればいい?
- 4、専門家に相談すべきケース
- 5、愛犬と楽しく過ごすコツ
- 6、犬の行動心理学から見るしっぽ追いかけ
- 7、犬種による違いを理解しよう
- 8、意外なしっぽの役割
- 9、季節による行動の変化
- 10、多頭飼いのメリット
- 11、しつけの意外な落とし穴
- 12、FAQs
犬はなぜ自分のしっぽを追いかけるのか?
子犬の好奇心と遊び心
「うちの子犬、しっぽを追いかけてクルクル回ってる!これって普通?」実はこれ、子犬によくある行動なんです。初めて自分のしっぽに気づいた時の反応で、「これ何?食べられる?」って感じで口に入れてみたりします。
成犬でも、興奮したり遊びたい気分の時にやることがあります。うちの柴犬「ポチ」は、散歩から帰ってテンションが上がると、2-3回クルッと回ってから「よし、遊ぼう!」って感じでボールを持ってくるんですよ。こんな場合は全く心配いりません!
飼い主さんの反応が原因かも
「あら可愛い!」って笑ったり、おやつをあげたりしていませんか?これが実は逆効果になることがあります。
犬は「しっぽ追いかけたら褒めてもらえる」と学習して、どんどんエスカレートする場合があるんです。私の友人のトイプードルは、最初はたまにしかやらなかったのに、家族が大笑いするのが嬉しくて1日に10回以上やるようになってしまいました。
しっぽ追いかけの5つの危険サイン
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ストレスや退屈の表れ
「最近忙しくて散歩が短くなってるな...」と思ったら要注意です。運動不足や刺激不足でストレスがたまると、しっぽ追いかけで気を紛らわせようとします。
解決策は簡単!下記のような楽しいアクティビティを増やしてみましょう:
アクティビティ | 効果 | 所要時間 |
---|---|---|
におい探検散歩 | 脳の刺激 | 15分~ |
知育玩具 | 退屈解消 | 10分~ |
他の犬との交流 | 社会性向上 | 30分~ |
病気の可能性も
「急に始めた」「頻度が増えた」場合は要注意です。しっぽの付け根がかゆかったり、肛門腺に問題があるかもしれません。
特に以下の症状が出たらすぐに動物病院へ:・しっぽを噛んで出血している・同じ場所を執拗になめる・歩き方がおかしい
どう対処すればいい?
まずは無視してみる
「え?無視するの?」と思いましたか?実はこれが効果的なんです。注目されないと、犬も「やっても意味ないな」と学習します。
ただし、完全に無視するのではなく、やめた瞬間に褒めるのがコツ。私の場合は「ポチ」がやめたら「いいこ!」と言って、すぐにボール遊びに誘います。
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ストレスや退屈の表れ
「しっぽ追いかけ」の代わりに「おすわり」や「ハイタッチ」を教えるのも効果的です。
トレーニングのポイント:1. 短い時間で2. 成功したらすぐ褒める3. 毎日少しずつ
専門家に相談すべきケース
常同行動が見られたら
「1日中やってる」「食事も忘れるほど」という場合は、強迫性障害の可能性があります。
特に以下の犬種は遺伝的傾向があるので注意:・ブルテリア・ジャーマンシェパード・スタッフォードシャーブルテリア
動物病院へ行くタイミング
「いつから」「どのくらいの頻度で」「どんな状況で」をメモしていくと、診察がスムーズです。
私が使っているチェックリスト:□ 動画を撮っておく□ 行動の前後の様子□ 食事や睡眠の変化
愛犬と楽しく過ごすコツ
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ストレスや退屈の表れ
犬も人間と同じで、ストレスがたまると変な行動をします。あなたの愛犬は大丈夫?
簡単なストレスチェック:・毛づやはいい?・食欲はある?・よく眠れている?
もっと遊ぼう!
「忙しくて時間が...」というあなた!1日5分でもいいので、愛犬と向き合う時間を作りましょう。
私のおすすめ遊び:・隠したおやつ探し・タオル引きっこ・ボール投げ(室内でもOK)
犬のしっぽ追いかけは、時として深刻な問題のサインかもしれません。でも適切に対処すれば、必ず改善します。あなたの愛犬が幸せな毎日を送れるよう、今日からできることを始めてみませんか?
犬の行動心理学から見るしっぽ追いかけ
本能的な行動の名残
実は野生時代の名残が関係しているって知ってました?獲物を追いかける本能が、自分のしっぽに向かうことがあるんです。特に狩猟犬種はこの傾向が強いですね。
我が家のジャックラッセルテリアは、しっぽを追いかける時にとても真剣な顔をします。まるで「今日の夕飯はこの獲物だ!」って感じで。でも捕まえると「あれ?思ってたのと違う」って顔をするのが面白いんですよ。
視覚刺激への反応
「犬は動くものに反応する」って聞いたことありませんか?しっぽの動きが視界に入ると、つい追いかけてしまうことがあります。
長毛種の犬は特に注意が必要です。うちのゴールデンレトリバーは、毛が伸びてくると自分のしっぽにビックリして追いかけることが増えます。定期的なグルーミングが予防になるんです。
犬種による違いを理解しよう
活発な犬種は要注意
「うちの子、他の犬よりしっぽ追いかけが多い気がする」と思ったら、犬種の特性かも。下の表を見てください。
犬種タイプ | しっぽ追いかけ頻度 | 主な理由 |
---|---|---|
狩猟犬種 | 高い | 獲物を追う本能 |
牧羊犬種 | 普通 | 動くものへの反応 |
愛玩犬種 | 低い | 飼い主の注目を求めやすい |
でも、これはあくまで傾向です。あなたの愛犬が当てはまらないからって心配しないでくださいね。
小型犬と大型犬の違い
「小型犬の方がしっぽ追いかけやすい」って本当?実はこれ、意外な事実があります。
小型犬は体が小さい分、しっぽに気づきやすいんです。でも大型犬はエネルギーが有り余っている時によくやります。要は犬のサイズより性格や環境が大事ってことですね。
意外なしっぽの役割
コミュニケーションツール
「犬のしっぽってただの飾りじゃないの?」なんて思ってませんか?実はとっても重要な役割があるんです。
犬同士の会話では、しっぽの動きで感情を伝えています。うちの犬たちを見ていると、しっぽの位置で「今楽しい」「ちょっと緊張してる」がすぐわかりますよ。
バランスをとる役割
走る時や急ターンする時に、しっぽは重要なバランス器官です。猫ほどではないけど、犬もしっぽで体の向きを調整してるんです。
だからあまり頻繁にしっぽを追いかけていると、運動能力に影響が出る可能性もあります。適度にやめるようにしつけるのがベストですね。
季節による行動の変化
夏場は特に注意
「夏になるとしっぽ追いかけが増える」って気づきましたか?これには意外な理由が。
暑さでイライラしたり、虫に刺されてかゆくなったりすることが原因です。我が家では夏場は特にノミ・ダニ対策をしっかりして、クーラーで室温管理もしています。
冬場の運動不足
寒くて散歩が減ると、エネルギーが有り余ってしまうことがあります。「冬のしっぽ追いかけ」は運動不足のサインかも。
こんな時は室内でできる遊びを増やしましょう。私のおすすめは「おやつ探しゲーム」。家中におやつを隠して探させるんです。頭も使うし、運動にもなって一石二鳥ですよ!
多頭飼いのメリット
遊び相手がいると改善する?
「1匹で寂しがってるのかな?」と思ったら、仲間を増やすのも一案です。
うちでは2匹目を迎えてから、しっぽ追いかけが激減しました。でもこれは犬の相性によるので、安易に増やすのは禁物ですよ。まずは犬のデイケアなどで試してみるのがおすすめ。
多頭飼いの注意点
「他の犬と遊ばせれば解決!」と思いがちですが、実は逆効果になることも。
特に支配的な性格の犬がいると、ストレスでしっぽ追いかけが悪化する場合があります。我が家でも最初は喧嘩ばかりで大変でした。専門家のアドバイスを受けながら、ゆっくり慣らしていくのがコツです。
しつけの意外な落とし穴
叱ると逆効果?
「やめなさい!」って怒鳴ってませんか?実はこれ、犬にとっては「注目してもらえた」と解釈されることがあります。
私も最初はつい怒ってしまいましたが、犬のトレーナーに「無視が一番」と教わりました。でも完全に無視するのではなく、良い行動をした時に大げさに褒めるのがポイントです。
おやつを使うタイミング
「しっぽ追いかけをやめたらおやつ」は正解?実はこれ、微妙な問題があります。
犬によっては「しっぽ追いかけ→やめる→ご褒美」と学習して、わざとやる子もいるんです。私は「全く別の行動をした時」にご褒美をあげるようにしています。例えば「おすわり」ができたら、という感じですね。
E.g. :犬はなぜしっぽを追いかける?隠れた病気の可能性とその原因 ...
FAQs
Q: 子犬がしっぽを追いかけるのはなぜ?
A: 子犬がしっぽを追いかけるのは、完全に正常な行動です。生後3-6ヶ月頃の子犬は、自分の体の各部分に気づき始めます。「この動くものは何?」という好奇心から、しっぽを追いかけることがよくあります。
私が育てたラブラドールの「マロン」も、生後4ヶ月の時によくしっぽを追いかけていましたが、1歳になる頃には自然とやらなくなりました。ただし、しっぽを噛んで出血させたり、何時間も続けるようなら注意が必要です。遊びの延長として適度に行う分には、温かく見守ってあげましょう。
Q: 成犬が急にしっぽを追いかけ始めたらどうすればいい?
A: 成犬が急にしっぽ追いかけを始めたら、まずは動物病院で診てもらうことをおすすめします。特に以下の症状がある場合はすぐに受診しましょう:
・しっぽの付け根を頻繁になめる
・歩き方がおかしい
・排便時に痛がる様子がある
私のクライアントさんの柴犬「コタロー」さん(5歳)の場合、急なしっぽ追いかけの原因は肛門腺炎でした。抗生物質の投与で1週間ほどで改善しましたよ。病気が原因でない場合は、ストレスや退屈が原因かもしれません。
Q: しっぽ追いかけをやめさせる方法は?
A: 効果的な方法は「無視」と「代替行動」の組み合わせです。まずはしっぽ追いかけをしている間は完全に無視し、やめた瞬間に褒めてあげます。
そして「おすわり」や「ハイタッチ」など、別の行動を教えてあげましょう。私が指導したケースでは、この方法で2週間ほどでしっぽ追いかけが80%減ったワンちゃんもいます。
ただし、無理に止めさせようとすると逆効果になるので、あくまで自然にやめる方向に導いてあげてくださいね。
Q: 犬種によってしっぽ追いかけしやすいのは?
A: 特にブルテリア系やジャーマンシェパードなど、遺伝的に常同行動を起こしやすい犬種がいます。研究データによると、ブルテリアの約30%がしっぽ追いかけ行動を示すという報告もあります。
ただし、これは「必ず問題行動になる」という意味ではありません。私の知っているブルテリア「ジョン」さんは10歳ですが、全くしっぽ追いかけをしたことがありません。あくまで「傾向がある」と理解し、過度に心配しないようにしましょう。
Q: しっぽ追いかけで病院に行くべきタイミングは?
A: 以下の症状が見られたらすぐに動物病院へ行きましょう:
・1日に何度も繰り返す(5回以上)
・しっぽに傷がある
・食事や排泄に影響が出ている
・他の異常行動を併発している
受診時は、動画を撮って持参すると診断の助けになります。私も「ポチ」の症状をスマホで撮影し、獣医師に見せたところ、すぐに適切な治療が開始できました。
愛犬の健康を守るためにも、気になる症状があれば早めの受診を心がけてくださいね!